teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:143/179 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

Comment about『最終試験くじら』2

 投稿者:CiANメール  投稿日:2005年 1月30日(日)16時40分18秒
  通報
   続きです。

・キャラクター
 まず主人公と攻略対象キャラの簡単な紹介を。
久遠寺睦――旅芸人の一家「久遠寺一座」の女形。一座が移動するたびに転校を繰り返
      す。一年生。(名前変更不可)

名雲さえ――病気で休学していたが、主人公の編入と同時に復学。メインヒロイン。
夢前春香――義妹。人見知りが激しいお兄ちゃん子。時々ぬいぐるみを産む。
御影仁菜――ロリィな先輩(三年生)。その料理は恐怖。空に浮く能力を持つ。
榛原胡桃――ジャーナリスト志望のクラスメイト。親(焼き物職人)と進路で対立。
茂木優佳――世界有数の財閥のお嬢様。一見完璧なお嬢様だが……。二年生。
茂木美佳――優佳の双子の妹。優佳には敵わない。男勝りの勝ち気なスポーツ少女。
神楽香倶那―「くじら」の世界を体感した者だけが出会える謎の少女。

 香倶耶は他の全キャラを攻略していないとルートに入れないんですが、このシナリオ
は単なるおまけですね。笑える内容でしたが、今回は無視の方向で。

 女のコは萌える人は萌えるんだろうけれど、人によっては媚を感じてしまうかも。つ
まりそういうキャラ達です。
 しかし私は媚を感じるより、スタッフの固定観念を見る思いでした。男キャラに声が
ないこともそうですが、自らの持つギャルゲーのイメージに囚われているのではないか
と。

 メーカーがそういうつもりで作ったのならそれでもいいのでしょうが、シナリオを見
る限りそうとは思えないんですよね。

・シナリオ
 夏休み間近に主人公がやってきた安武市(山陰地方のとある田舎町らしい)はくじら
の浮く世界。その不条理さにパニくる主人公だが周囲はどこ吹く風。くじらを受け入れ
友達も出来、折角慣れてきたのだが主人公は旅芸人、もうすぐこの地を去らねばならな
い。
 別れが前提の付き合いで、主人公はどんな体験をするのだろうか。そして「最終試験」
とは――。

 6人の女のコのうち、春香は胡桃攻略、さえは胡桃、仁菜、春香攻略が条件となってい
ます。私は胡桃→茂木姉妹→仁菜→春香→さえの順でプレイしました。

 この作品は恋愛は二次的な意味しかありませんので、各シナリオを個別にコメントは
いたしません。全てはさえシナリオへの通過点でしかありませんから。
 茂木姉妹シナリオだけ毛色が違いますね。さえシナリオの条件になっていませんし、
くじらは殆ど関係していませんし。

 このゲームのメインとなるテーマは“過去の克服”でしょう。最初はどうにも掴み所
がなくてなかなか理解できず苦労しましたが、さえシナリオの終盤で何とか全体像を把
握できました。(たぶん)

 メーカー曰くジャンルは「不条理ADV」だそうですが、くじらが空に浮く云々とは別に
不条理が当然の世界ではあります。その試みは買いますが、最後の謎解きをさえシナリ
オに依存しすぎてますね。直前の春香シナリオなど、さえシナリオ後でないと理解でき
ません。

 リプレイすればまた違う感想も出てくるでしょうが、その意欲が湧かないことが最大
の問題でしょう。というのも、スタートから各シナリオ分岐までの共通ルートが、どこ
かで見たような内容ばかり。決してつまらないとは申しませんが、基本的に一発芸的ネ
タが多く、何度も見ようという気にならないのです。
 しかし細かい所もじっくり見ないとわからない部分もありまして……。

・結論
 端的に言えば“『書淫、或いは失われた夢の物語。』アレンジ萌えゲー風味”といっ
たところです。何でも「訳わからん」という声が多いそうですが、宜なるかな。私は嫌
いではないんですけれど。

 但し、お勧め度となるとちょっと辛いです。萌えゲー派には物足りないでしょうし、
感動ゲー派にはもっと物足りないでしょう。プレイ後にもまだ謎が残りますから、あま
りすっきりするゲームでもありません。

 一応「毒にも薬にもならない」作品ではありませんから、取りあえずフェイントもの
が好きな方にはお勧めしておきます。
 
 
》記事一覧表示

新着順:143/179 《前のページ | 次のページ》
/179